朝方、またJasonfiernがやってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。Jasonfiernは辺りかまわず罵った。

私はひたすら我慢して聞いてあげた。

朝方、またJasonfiernがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。Jasonfiernはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

昔はもっと素直ないい子だったのに・・・。

朝方、見馴れない一人のダンディが店に入ってきた。どこにでもいるような人間だ。vo_ntorg_dkmaは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

今夜が一段と冷えるのは深々と降り積もる夜雪のせいだけでは無いだろう。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の野郎が店に入ってきた。店に入る前からvo_ntorg_iamaは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。vo_ntorg_iamaはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

笑って許してやるだけの寛容性も必要だ。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の若者が店に入ってきた。vo_ntorg_wrmaは終始腰を左右に揺らしている。自分の手をみつめながら、つぶやきはじめた。

・・・不様としか言いようが無い。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している未成年が入ってきた。未成年の美貌に店内中の彼女が息をのむ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

ご高説をありがとう。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがあるえろいひとが入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

このえろいひとからこの話が出てくるとは思わなかった。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人のプリンスが店に入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。JoshuaUnsohomは辺りかまわず罵った。

人間もここまで落ちぶれると大したものである。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している貴公子が入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

私はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るChrisLIPが入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。ChrisLIPは私を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。