遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用している青年が入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。HermanDenはいかに彼女というものが素晴らしいかを主張し始めた。

いけない。一瞬寝てしまった。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人のダンディが店に入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

何気ない台詞の中に秘めた凶暴性を感じる。

朝方、前に見たことがある男が入ってきた。冒険に大成功したらしくご機嫌だ。HermanDenは大和撫子から聞いたという話をしだした。

たかがそれだけのことを言いにわざわざ来たのだろうか！？

朝方、またTravisnusがやってきた。こう見えても金には汚い。Travisnusはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

隣のテーブルで１人の女の子がTravisnusの様子を見て笑っていた。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある御曹司が入ってきた。今夜は最悪の気分だ。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

BryanHorの言葉にはどこか淫靡な響きがある。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがあるミスターが入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。HermanDenはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

その時私はHermanDenを抱きしめたい衝動に駆られた。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の御曹司が店に入ってきた。今夜は最悪の気分だ。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか私にそれをぶつけてきた。

・・・完全に正気を失っていた。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の男の子が店に入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

その非情な目が見つめ続けてきた哀切な過去の結末とは・・。

大分夜も遅くなった頃、またTravisnusがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。Travisnusは辺りかまわず罵った。

ご高説をありがとう。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある巨漢が入ってきた。こう見えても金には汚い。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。