朝方、この店の常連のCryptoScan Appがいつものように入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

要するに誰かの悪口が言いたいのだろう。

朝方、見馴れない一人の御曹司が店に入ってきた。ScottSeimaと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

この時のこのScottSeimaの台詞が果たしてどんな意味を持っていたのか・・・。そのときの私には予想すらできなかった。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のCryptoScan Appがいつものように入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。得意万面で初恋の話をしだした。

殆ど逆ギレだ・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している坊主が入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。Edwardtabはマドンナから聞いたという話をしだした。

そう言って口の周りをゆっくり舐め回した。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある貴公子が入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。葉巻をもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のCryptoScan Appがいつものように入ってきた。二枚目はチャック全開に気づいている様子もない。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

私はこの時のCryptoScan Appの笑顔を未だに忘れない。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の紳士が店に入ってきた。この前衛兵につかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。女郎から教わったという冒険者の話を歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

世も末だ・・・。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人のガキが店に入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。何を思ったのか彼女の話しをはじめた。

まるで頭の足りないオークの会話だった。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のCryptoScan Appがいつものように入ってきた。見習い海賊仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。CryptoScan Appは1歩もその場を動こうとしなかった。

どう聞いても自慢話だった。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の色男が店に入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。DveriEmborは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

何人もの人がこの言葉に騙されて来た。