夜舞市 YORUMAI city 　

　夜舞市は、A県にある地方都市です。大都市のベッドタウンとして近年発展しています。伊津見半島の北西部に位置し、鉄鋼をはじめとした中部圏最大の工業地帯を持ちます。また、最大の特徴である夢群学院大学を中心とする「夢群学園地区」や、伊津見湾岸道路・環状線の開設により、住・学・工・商の調和のとれた近未来的な発展を目指す都市です。
　同時に、古来より様々な歴史を持つ都市でもあります。市内には幾つかの遺跡があり、遺跡の発掘で建設が中断されたビルも幾つか存在しています。

　ここでは、物語の舞台である夜舞市と、PCたちの拠点となる夢群学園地区に関する設定を紹介します。GMはこれらの舞台設定をシナリオを作成するさいの参考にしてみてください。
　 また、ここに書いてあるあるだけではなく、フリーGMとして舞台を作りたい場合、背景設定掲示板の方に詳細を投稿して管理者まで連絡をください。GM以外でも、PCの働いている場所や住んでいる場所などを閉じた設定だけの存在にせず、夜舞市を発展させるためにアイデアを投降してみてください。

☆夜舞市

A県夜舞市

　人口：174,324人

　面積：63km²

　人口密度：2767人/km²

　夜舞市は、4つの地区に分かれています。戦後に発達した、湾に隣接する工業地帯である北浜区。古くから史跡などが多く、夢群学園地区を含む夜延区。昔からの商業地区で、市役所などもある舞里区。そして、伊津見湾の埋め立てと環状線の発達によりここ数年で急激に発展した新界区です。

・北浜区
　戦前は小さな漁港として発展していた地区です。戦後、中部の発展に伴い製鉄工場を始めとした工場が建ち始め、中部の中心的な工業地帯として発展しました。現在は、鉄鋼以外にも自動車や家電の工場が立ち並び、有数の工業地帯となっています。また、埠頭には貨物船が入港し、市の流通を担う重要な地区にもなっています。

北浜工業団地
　製鉄工場・自動車工場を始め様々な企業の工場が集まる地区です。市の2次産業従事者の多くは、この工業地区に関わっています。

北浜埠頭
　北浜埠頭は、伊津見湾内の他の港と繋がる夜舞の海の玄関です。主に国内外からの貨物船が着き、市内の流通を担っています。また、伊津見湾内を横断する高速船や観覧船なども運航されていますが、新界区の発展に伴い観光関係の船は新界埠頭を利用する事が多くなっています。

夜舞遊園地
　閉鎖した鉄鋼工場の跡地を利用して開設されたテーマパークです。伊津見湾に臨む中部で一番高い観覧車は市内を一望できます

夢群学園地区
　私立夢群学院大学、私立夢群高校及び付属中等部の3つの学校が集まった地区です。周辺には学生向けのアパートや若者向けの店も多く、夢群学院駅周辺は市内の若者が集まるスポットの一つとなっています。

鳳来山
　その昔、全身を炎に包まれた鳳凰が飛来したという伝説のある山です。中腹には国定公園があり、ハイキングやキャンプの客が訪れます。
　余談ですが、 『ゆめ』関連の事件が多く『異能者』の間で恐れられている場所でもあります。

夜舞歴史資料館
　夜舞市の貴重な歴史資料が収められています。鳳来古墳から出土した展示物などもあります。

佐戸見湖
　市内最大の湖で、湖畔には護岸工事で湖の大部分を覆うように新設された遊歩道と私立公園があり、デートスポットの一つでもあります。

常盤神社
　戸見湖の近くに古くからある神社で、祭神は一言主。 神社の敷地はそこそこ大きく、敷地内には森があり湖から伏流が流れ込み小さな滝などもあります。

夜舞市民会館
　5000席の大ホールに、体育館などが合わさった複合施設です。イベントなどで良く利用されています。

私立鹿羽高校
　生徒の9割が不良と言うワルの巣窟です。男子校で、3割はヤクザに進むとも噂されます。学生の抗争が起こりがちです（流石に死者は出ませんが）。

新界アイランドシティ
　平成15年オープンの臨海型ショッピングモールです。夜舞市最大のショッピングモールで、様々なテナントが入っています。また、夏は人工海岸で軽い海水浴を楽しんだり、海に臨むホールでコンサートやイベントなども行われます。

夜舞水族館
　夜舞市にオープンした水族館で、イルカのショーなどが有名です。

　夢群学園地区は、学校法人夢群学院の経営する「私立夢群学院大学」、「私立夢群高校」及び「夢群付属中等部」の3つの学校が集まった地区です。中高大の学生と学校関係者を合わせた数は8000人を超し、周辺には学生アパートや商店が立ち並びます。3つの学校は、九龍山を中心に城下町のように広がっています。

・私立夢群学院大学
　昭和50年設立の比較的新しい大学で、人文・経済・法学・理学・工学の5つの学部と、大学院、大学図書館、情報センター、厚生施設があります。各学部の定員は300人程度で、学生総数は約7000人、男女比は6：4程度です。人文学部の心理学科や法学部、理学部の情報数理学科や工学部の情報学科などは人気が高く、多くの受験生がしのぎを削っています。米・ミスカトニック大学と姉妹校提携を結んでおり、交換留学なども行われています。

大学図書館
　全学部共通の3階建ての大図書館です。大学の生徒以外でも身分証を提示すれば利用できます。姉妹校であるミスカトニック大学から蔵書を交換したり、取り寄せたりする事も出来ます。
　バーコードとセンサで管理されており、オンラインで蔵書の検索をすることが出来ます。また、ＡＶ機器も備えてあり、ビデオやＤＶＤを鑑賞する事も可能です。

・私立夢群高校
　夢群学院大学の付属高校として、大学と同時に設立された高校です。普通科・英語科と体育科があり、合わせて1学年10組、総数で約900人の生徒が在籍しています。中の上程度の進学校で、普通科と英語科の90％は進学を選択しています。 スポーツにも力を入れており、剣道部と野球部は近年県下でも強豪と呼ばれるようになっています。英語科は、英・ホグワーツ高校と提携を結んでおり、毎年留学生が訪れて交流しています。

・私立夢群高校付属中等部
　平成3年に設立された、夢群高校付属の中等部です。1学年5組で、生徒総数は約450名です。80％の学生がそのまま夢群高校に進学します。

・九龍山・夢群神社『夢想樹』
　九龍山は、夢群学園地区の中央にある小高い山です。戦国時代に山城があった場所で、中腹には『夢群神社』があります。この神社は、夢群学院理事長である北里清志郎氏の家が代々神主を務めていた社で、現在は北里氏の従兄弟である城山宗雲氏が祭祀を司っています。
　夢群高校及び中等部からは裏門を出て徒歩1分、夢群学院大学からは徒歩5分の距離にあります。
　この神社にはかつて意思を持つ木、『夢想樹』がありましたが、とある事件により切り倒されて現在は切り株のみになっています。
　夢群神社は夢群学園内での『異能者』達の集合場所にもなっています。

・夢群学生寮
　夢群学園内の一人暮らしの学生の為に建設された学生寮です。中高生の為の夢群寄宿舎と、大学生及び教員の為の夢群寮があります。

寄宿舎
　寄宿舎は、一人暮らしをする夢群高校と中等部の生徒の為の施設です。男女に別れており、3階建てでそれぞれ40名ずつが暮らしています。部屋は個室で、トイレとお風呂は共同です。食事は朝夕（休日は昼も）を1階の食堂で摂ることが出来ます。門限は夜の9時までです。

夢群寮
　学生と、学校関係者が利用できる寮です。5階建ての建物が3つで、それぞれに50室の部屋があります。各部屋はバス・トイレ・キッチン付きのワンルームで、普通のアパートと殆ど代わりがありません。門限も無く、比較的新しいので非常に人気があります。その為、現在は空き待ちまで出来るほどになっています。

3F:囲碁サロン『夢幻（ゆめまぼろ）』
　夢幻会の活動拠点で、会員制の碁会所を装っていますが会員は全員関係者です。『囲碁サロン』ではありますが、碁を打てるメンバーが少ないため、実質的にはほとんどオーナー専用です。