大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある優男が入ってきた。Sidneydipが入ってくるなり店内が静まりかえった。何を思ったか自分はまだ20台なんだと激しく主張しはじめた。

未だに過去にすがって生きている。

大分夜も遅くなった頃、またOLanemoFがやってきた。OLanemoFはノーマルスーツ姿のまま現れた。前々から悩んでいることがあるらしく、眉間に皺を寄せながら相談してきた。

絡むのはやめてもらいたいものだ。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るDonaldFofが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。窓の外をみつめながら、つぶやきはじめた。

子供達が泣いてるぞ・・・。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るDonaldFofが入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。このジェントルマンが話すことといえばいつも女子高生の事だ。

要するに誰かの悪口が言いたいのだろう。

大分夜も遅くなった頃、またGichardjusiaがやってきた。最近いい噂は聞かない・・・。Gichardjusiaは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

この時のこのGichardjusiaの台詞が果たしてどんな意味を持っていたのか・・・。そのときの私には予想すらできなかった。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがあるダンディが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。乙女から教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

殆ど逆ギレだ・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るBenitoMutが入ってきた。百合百合している。そういう話だ。何を思ったのかレディの話しをはじめた。

そう言って口の周りをゆっくり舐め回した。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るBenitoMutが入ってきた。百合百合している。そういう話だ。ハンカチで汗を拭くとこう言った。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るDonaldFofが入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。DonaldFofは悲愴な顔を浮かべて倒れるようにカウンターに座った。

私はこの時のDonaldFofの笑顔を未だに忘れない。

大分夜も遅くなった頃、何回かここを利用しているジェントルマンが入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。何を思ったか自分はまだ20台なんだと激しく主張しはじめた。

世も末だ・・・。