大分夜も遅くなった頃、何回かここを利用しているガキが入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。窓の外をみつめながら、つぶやきはじめた。

Richardicertの言葉にはどこか淫靡な響きがある。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがあるジェントルマンが入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。私にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

Richardlipが他の客に悪戯を働かないよう注意が必要だ。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある優男が入ってきた。こう見えても金には汚い。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

・・・完全に正気を失っていた。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある紳士が入ってきた。転属したと聞いていたが違う人物だったらしい。Richardlipは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある若造が入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の巨漢が店に入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。EdwardBenはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。得意万面で初恋の話をしだした。

Richardlipの話を聞いていると私まで憂鬱になる。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の貴公子が店に入ってきた。この貴公子につかまったら大概の貴公子は人生の地獄を見る。窓の外をみつめながら、つぶやきはじめた。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の中年が店に入ってきた。Brucedahは店内中の中年に投げキッスをし、一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

自虐的ジョークがお得意のようだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の中学生が店に入ってきた。SharonDuhはPXの様子を伺うとこそこそ席についた。SharonDuhは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

私はその時SharonDuhの殺意を確かに感じた・・・。