朝方、見馴れない一人の女たらしが店に入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。JerryVoiseは癖のある訛りで喋りだした。

JerryVoiseは人の話を全く聞こうとしなかった。

朝方、見馴れない一人の女の子が店に入ってきた。どうやら苦手な上官が居ないかチェックしているようだ。Rogergedはいかに軍人が儲からない職業かを愚痴りはじめた。

「ゴミだって燃えるんだよ！」女の子はそう言いたかったに違いない。

朝方、前に見たことがあるミスターが入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

多分自分でも何を言っているのか分からないのだろう。

朝方、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。もったいぶったようにこう切り出した。

独り言なのだろうか・・・・・？

朝方、見馴れない一人のジェントルマンが店に入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。Kevinchexyは生娘から聞いたという話をしだした。

大した内容ではなかった。

朝方、見馴れない一人の御曹司が店に入ってきた。今夜は最悪の気分だ。何を思ったか自分はまだ20台なんだと激しく主張しはじめた。

そう言って、得意の嘘泣きをはじめた。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の百合な人が店に入ってきた。この前新聞に載っていた百合な人だ。TimPuddyはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

ここにも一人、季節の終わりに取り残された百合な人がいた。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の男が店に入ってきた。Douglassalは数人の取り巻きをはべらせ上機嫌そうにだ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた顔で一つの話をした。

Douglassalの言葉に時間が止まった。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の老人が店に入ってきた。百合百合している。そういう話だ。何を思ったのか乙女の話しをはじめた。

もはや現実を直視する事はできないようだ。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の貴公子が店に入ってきた。この貴公子につかまったら大概の貴公子は人生の地獄を見る。Samuelmutはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。