大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の老人が店に入ってきた。余程おなかをすかせているのだろう。Victornouctはメモ用紙を取り出すと明読し始めた。

私はその時Victornouctの殺意を確かに感じた・・・。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るWilsonphackが入ってきた。Wilsonphackという名前は覚えるのに一苦労だ。Wilsonphackは辺りかまわず罵った。

オヤジには二度と口を開かないでもらいたい。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るClydebiotoが入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。女子高生から教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

・・・目が完全にイッてしまってる。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るClydebiotoが入ってきた。Clydebiotoは数人の取り巻きをはべらせ上機嫌そうにだ。Clydebiotoはカウンターの隅に座った。

口を開けば愚痴しか言わない。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るTimothyTobが入ってきた。百合百合している。そういう話だ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた顔で一つの話をした。

読者諸君にここでタネを明かそう。彼氏はこの時重大な嘘をついていた。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るDavidwapが入ってきた。整備員仲間の間ではそうとうの実力者だそうだ。前々から悩んでいることがあるらしく、眉間に皺を寄せながら相談してきた。

要は私にも整備員を薦めているのである。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るClydebiotoが入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけのジェントルマンだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく来るDavidwapが入ってきた。最近、体重が増えたと嘆いているらしい。何を思ったのか女王様の話しをはじめた。

愛を捨てたDavidwapの言葉はあまりにも悲しかった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の若者が店に入ってきた。Rupertglomyは終始腰を左右に揺らしている。Rupertglomyは悲愴な顔を浮かべて倒れるようにカウンターに座った。

その横顔は若かりし頃のRupertglomyの母親に瓜二つだった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人のガキが店に入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。Scottgauctは辺りかまわず罵った。

今ここに一人の神が誕生した。