大分夜も遅くなった頃、割とよく来るDonaldFofが入ってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。DonaldFofはカウンターの隅に座った。

いけない。一瞬寝てしまった。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るDonaldFofが入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような上機嫌だ。DonaldFofは老婆から聞いたという話をしだした。

事実だとしたらかなりやばい話だ。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある優男が入ってきた。こう見えても金には汚い。得意万面で初恋の話をしだした。

たかがそれだけのことを言いにわざわざ来たのだろうか！？

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るDonaldFofが入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような上機嫌だ。ここだけの話と前置きをしてから長い話を始めた。

私はひたすら我慢して聞いてあげた。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るGeorgesagが入ってきた。二枚目は二枚目を探しているらしく、私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

昔はもっと素直ないい子だったのに・・・。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。Lloydasyncは生娘から聞いたという話をしだした。

その時私はLloydasyncを抱きしめたい衝動に駆られた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、何回かここを利用している紳士が入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。BenitoMutは悲愴な顔を浮かべて倒れるようにカウンターに座った。

笑って許してやるだけの寛容性も必要だ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人のプリンスが店に入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

・・・不様としか言いようが無い。

他の客も酔いが回ってきた頃に、何回かここを利用している英雄が入ってきた。BenitoMutと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

ご高説をありがとう。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。ForrestTaRと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。ForrestTaRは癖のある訛りで喋りだした。

この英雄からこの話が出てくるとは思わなかった。