遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の坊主が店に入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。ここだけの話と前置きをしてから長い話を始めた。

・・・目が完全にイッてしまってる。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある紳士が入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか私にそれをぶつけてきた。

口を開けば愚痴しか言わない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがあるミスターが入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。大和撫子から教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

読者諸君にここでタネを明かそう。ミスターはこの時重大な嘘をついていた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある優男が入ってきた。こう見えても金には汚い。得意万面で初恋の話をしだした。

要は私にもパイロット見習いを薦めているのである。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある女が入ってきた。JasonFumはノーマルスーツ姿のまま現れた。この職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

これのどこが笑える話なのだろうか？

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の二枚目が店に入ってきた。二枚目は二枚目を探しているらしく、Brianunigeはいかに軍人が儲からない職業かを愚痴りはじめた。

愛を捨てたBrianunigeの言葉はあまりにも悲しかった。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある男の子が入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。Xrumerjemは大袈裟に手を広げて知り合いのテーブルに座った。

その横顔は若かりし頃のXrumerjemの母親に瓜二つだった。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の旦那が店に入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。Ericareflyは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

店内の客全員がEricareflyを優しい眼差しで見つめていた。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。Jeffreytafと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

まるで悲劇のヒロインだ・・・。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の若造が店に入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。ハンカチで汗を拭くとこう言った。

この若造もたまには語りたいのだろう。