大分夜も遅くなった頃、この店の常連のImogeneSlownがいつものように入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。ImogeneSlownはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

私は無言で酒を注いでやった。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のImogeneSlownがいつものように入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。ImogeneSlownは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

何気ない台詞の中に秘めた凶暴性を感じる。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るImogeneSlownが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。私に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

後半は殆ど聞いていなかった・・・・。

大分夜も遅くなった頃、またTimothynewがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。Timothynewは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

隣のテーブルで１人のマダムがTimothynewの様子を見て笑っていた。

大分夜も遅くなった頃、またJosephSpuctがやってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。JosephSpuctはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

JosephSpuctの言葉にはどこか淫靡な響きがある。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある若造が入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

Ethanzefが他の客に悪戯を働かないよう注意が必要だ。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している女たらしが入ってきた。この女たらしにつかまったら大概のレズビアンは人生の地獄を見る。得意万面で初恋の話をしだした。

・・・完全に正気を失っていた。

大分夜も遅くなった頃、またJosephSpuctがやってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。JosephSpuctはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

その非情な目が見つめ続けてきた哀切な過去の結末とは・・。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のTimothynewがいつものように入ってきた。Timothynewが入ってくるなり店内が静まりかえった。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るImogeneSlownが入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。ImogeneSlownは思い出したかのようにこう言い出した。

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。