大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している男性が入ってきた。CandiceIdemnはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

その横顔は若かりし頃のCandiceIdemnの母親に瓜二つだった。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある旦那が入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか私にそれをぶつけてきた。

今ここに一人の神が誕生した。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るbenが入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。benは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

それはここで言う事では無いと思うのだが・・・。

大分夜も遅くなった頃、またTimothynewがやってきた。Timothynewという名前は覚えるのに一苦労だ。Timothynewはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

このオヤジもたまには語りたいのだろう。

大分夜も遅くなった頃、またfixsicがやってきた。どこにでもいるような人間だ。fixsicは思い出したかのようにこう言い出した。

本当はこの先も続くのだが、ただ長くなるだけなのでここで割愛させていただく。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している貴公子が入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

私ならとてもじゃないが、このような話、恥ずかしくて人前ではできない。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人のオヤジが店に入ってきた。無職仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。得意万面で初恋の話をしだした。

慰めはいらない。要はそれが言いたいのだろう。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

GeorgeHizは終わりの無い迷宮に入り込んでしまっている。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のAmandahizがいつものように入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。Amandahizはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

Amandahizの話よりAmandahizという名前の方が笑える。

大分夜も遅くなった頃、またfixsicがやってきた。愛玩人形を片時も離さない。私に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

一体全体どうなってしまうと言うのか！