まだ日も高いうちに、割とよく来るJacobSoileが入ってきた。二枚目は貴婦人を探しているらしく、この二枚目が話すことといえばいつも貴婦人の事だ。

昔はもっと素直ないい子だったのに・・・。

朝方、前に見たことがある野郎が入ってきた。店に入る前からJamesCrymnは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。JamesCrymnは辺りかまわず罵った。

今夜が一段と冷えるのは深々と降り積もる夜雪のせいだけでは無いだろう。

朝方、前に見たことがある紳士が入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。JamesEmeloは1歩もその場を動こうとしなかった。

若い頃は誰でも過ちを犯すものだ。

朝方、またJosephSpuctがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

・・・不様としか言いようが無い。

朝方、この店の常連のStevenadvicがいつものように入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。自分の手をみつめながら、つぶやきはじめた。

はい、お疲れさん。

朝方、前に見たことがあるえろいひとが入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。Cynthiaskiftは最近のマドンナがいかに腹立つかを力説しはじめた。

このえろいひとからこの話が出てくるとは思わなかった。

朝方、この店の常連のHenrymibがいつものように入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。Henrymibは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

人間もここまで落ちぶれると大したものである。

朝方、前に見たことがあるホモが入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

なぜここまで自信たっぷりに話せるのだろうか。・・・・理解に苦しむ。

朝方、前に見たことがある未成年が入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。何を思ったのか女の話しをはじめた。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

朝方、前に見たことがあるオヤジが入ってきた。無職仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

未だに過去にすがって生きている。