他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある彼氏が入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。この彼氏が話すことといえばいつも女の事だ。

私はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のLhanemoFがいつものように入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。LhanemoFはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく来るHollyPlozyが入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。HollyPlozyは1歩もその場を動こうとしなかった。

未だに過去にすがって生きている。

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく来るHollyPlozyが入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。葉巻をもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

なかなか話し上手な男の子だ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またStevenadvicがやってきた。未成年の美貌に店内中のお嬢さんが息をのむ。得意万面で初恋の話をしだした。

子供達が泣いてるぞ・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく来るHollyPlozyが入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。HollyPlozyは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

要するに誰かの悪口が言いたいのだろう。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人のオヤジが店に入ってきた。jimmyという名前は覚えるのに一苦労だ。私に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

オヤジのこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のMarydapがいつものように入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。Marydapはいかに淑女というものが素晴らしいかを主張し始めた。

殆ど逆ギレだ・・・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがあるオヤジが入ってきた。無職仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。私にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

何を語っても冴えないオヤジだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく来るHollyPlozyが入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。私に酒を注文してこう言った。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。