まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用している彼氏が入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。ChrisLIPは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

もはや現実を直視する事はできないようだ。

まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用している貴公子が入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

そんな事を言っても愛する人は戻ってこない。

まだ日も高いうちに、またMichaelbeideがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。Michaelbeideはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

まだ日も高いうちに、またMichaelbeideがやってきた。愛玩人形を片時も離さない。Michaelbeideは1歩もその場を動こうとしなかった。

この台詞を最後にしてこの優男は旅立った・・・・・。

まだ日も高いうちに、この店の常連のTimothykninsがいつものように入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。Timothykninsはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

あまりにも必死だったので私は思わず吹き出してしまった。

まだ日も高いうちに、この店の常連のTimothykninsがいつものように入ってきた。この前評判になっていた若者だ。Timothykninsは最近の生娘がいかに腹立つかを力説しはじめた。

私の意識はTimothykninsの鼻の穴から伸びている一本だけ長い毛に釘付けで、話を聞いている余裕はなかった。

まだ日も高いうちに、またGradyphofeがやってきた。二枚目は彼女を探しているらしく、Gradyphofeは辺りかまわず罵った。

最近話題の中心人物は誰かって？勿論目の前にいるこのGradyphofeさ。

まだ日も高いうちに、またGradyphofeがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。Gradyphofeは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。

まだ日も高いうちに、またDamonVutがやってきた。愛玩人形を片時も離さない。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

中身の無い優男だ。

まだ日も高いうちに、割とよく来るeggc
が入ってきた。未成年の美貌に店内中の小娘が息をのむ。海賊志望の若者という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

そう言って体をピクピク痙攣させた。