遅い昼飯でも食べに来たのか、またBLOUNTがやってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。BLOUNTはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

読者諸君にここでタネを明かそう。ダンディはこの時重大な嘘をついていた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またWHITTENがやってきた。どこにでもいるような人間だ。自分の手をみつめながら、つぶやきはじめた。

思ったほど面白い話ではなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またLIBBYがやってきた。LIBBYという名前は覚えるのに一苦労だ。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

これのどこが笑える話なのだろうか？

遅い昼飯でも食べに来たのか、またCOATSがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

愛されたい。私にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またGRANTがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。GRANTは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

GRANTは何故か酷く怯えているようだった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またHARRELLがやってきた。こう見えても金には汚い。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

店内の客全員がHARRELLを優しい眼差しで見つめていた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またCharlesLAulpがやってきた。CharlesLAulpと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。この御曹司が話すことといえばいつも大和撫子の事だ。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またTITUSがやってきた。未成年の美貌に店内中の女の子が息をのむ。葉巻をもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

女の子とギャンブルと酒の話。この未成年には3種類の話題しかない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またWAITEがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。このオヤジが話すことといえばいつも人妻の事だ。

このWAITEというオヤジはどうも何かを隠している・・・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またBRANTLEYがやってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。私にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

私に何か期待している口ぶりだ。