まだ日も高いうちに、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

ミスターには二度と口を開かないでもらいたい。

まだ日も高いうちに、前に見たことがあるプリンスが入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。女王様から教わったという冒険者の話を歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の二枚目が店に入ってきた。二枚目はマドンナを探しているらしく、この二枚目が話すことといえばいつもマドンナの事だ。

この二枚目は金の話しかしてこない。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある貴公子が入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。WayneTatはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

朝方、何回かこの店を利用している男性が入ってきた。Josephgemは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。Josephgemは最近のレディがいかに腹立つかを力説しはじめた。

そう言いながらも目線は先ほど店に入ってきたレディに釘付けである。

朝方、何回かこの店を利用している英雄が入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけの英雄だ。

朝方、前に見たことがある若造が入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

朝方、前に見たことがある若者が入ってきた。Williamvollaは終始腰を左右に揺らしている。Williamvollaはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

そう言ったWilliamvollaの表情は酷く疲れていた。

朝方、前に見たことがある巨漢が入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。WayneTatは最近のお嬢さんがいかに腹立つかを力説しはじめた。

今ここに一人の神が誕生した。

朝方、割とよく来るStevenadvicが入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

それはここで言う事では無いと思うのだが・・・。