遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある旦那が入ってきた。言わずと知れたRandydow団のボスだ。Randydowはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

私はひたすら我慢して聞いてあげた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある老人が入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。Jerrylewはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

昔はもっと素直ないい子だったのに・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またabeliがやってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

今夜が一段と冷えるのは深々と降り積もる夜雪のせいだけでは無いだろう。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またjinnuがやってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。貴婦人から教わったという冒険者の話を歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

笑って許してやるだけの寛容性も必要だ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人のオヤジが店に入ってきた。無職仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。Johnnyleavaはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

・・・不様としか言いようが無い。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人のダンディが店に入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。得意万面で初恋の話をしだした。

はい、お疲れさん。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある巨漢が入ってきた。こう見えても金には汚い。私に酒を注文してこう言った。

この巨漢からこの話が出てくるとは思わなかった。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある野郎が入ってきた。店に入る前からHoracebokは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。Horacebokは最近の女がいかに腹立つかを力説しはじめた。

人間もここまで落ちぶれると大したものである。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人のホモが店に入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

私はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある貴公子が入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。