大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用しているミスターが入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。Nancyboushは周りを警戒するようにこう言い出した。

このNancyboushというミスターはどうも何かを隠している・・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している色男が入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。Jameswotteは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

台詞がどれだけ立派でもこの色男が言っては・・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、またJosephSpuctがやってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。この英雄が話すことといえばいつも令嬢の事だ。

慰めはいらない。要はそれが言いたいのだろう。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人のホモが店に入ってきた。この前評判になっていたホモだ。Damonavadaは思い出したかのようにこう言い出した。

Damonavadaはその曇った瞳で何を見ていたのだろうか。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のHenrymibがいつものように入ってきた。未成年の美貌に店内中の淑女が息をのむ。Henrymibは淑女から聞いたという話をしだした。

Henrymibの話よりHenrymibという名前の方が笑える。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人のガキが店に入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

そしてこの後、驚愕の事実が！

他の客も酔いが回ってきた頃に、何回かこの店を利用している優男が入ってきた。愛玩人形を片時も離さない。Nancyboushは今の仕事の無職を辞めたいというような話をしてきた。

それでよく今まで生きてこれたものだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の女たらしが店に入ってきた。この女たらしにつかまったら大概の女は人生の地獄を見る。葉巻をもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

眠くなる話だった・・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある中年が入ってきた。Nancyboushはウィンクを店にいた乙女に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

うん？どっかで聞いたような台詞だ・・・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがあるプリンスが入ってきた。Nancyboushは店内中の女郎に投げキッスをし、Nancyboushはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

このNancyboushは友達がほしくて仕方がない哀れな人物である。