大分夜も遅くなった頃、割とよく来るKrakbahが入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。Krakbahは今の仕事の海賊志望の若者を辞めたいというような話をしてきた。

未だに過去にすがって生きている。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある男が入ってきた。冒険に大成功したらしくご機嫌だ。ClairTatはいかに貴婦人というものが素晴らしいかを主張し始めた。

股間を掻くのだけはやめてもらいたいものだ。

大分夜も遅くなった頃、またStevenadvicがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。Stevenadvicは女郎から聞いたという話をしだした。

子供達が泣いてるぞ・・・。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の二枚目が店に入ってきた。二枚目は人妻を探しているらしく、JamesPlatoは1歩もその場を動こうとしなかった。

要するに誰かの悪口が言いたいのだろう。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。BillyJetはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

この時のこのBillyJetの台詞が果たしてどんな意味を持っていたのか・・・。そのときの私には予想すらできなかった。

大分夜も遅くなった頃、またTimothynewがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

殆ど逆ギレだ・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の若者が店に入ってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。HermankeTはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

そう言って口の周りをゆっくり舐め回した。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の彼氏が店に入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。何を思ったのか女性の話しをはじめた。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがあるオヤジが入ってきた。無職仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。ClairTatはいかに令嬢というものが素晴らしいかを主張し始めた。

私はこの時のClairTatの笑顔を未だに忘れない。

大分夜も遅くなった頃、またTimothynewがやってきた。海賊仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。Timothynewは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

世も末だ・・・。