Bar『Diabolos』

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある中年が入ってきた。HollyPlozyは店内中の小娘に投げキッスをし、HollyPlozyは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

そう・・。HollyPlozyは生き地獄を味わってきたのだ。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の男性が店に入ってきた。moon-64-194はいかにも追われている、そういう感じだった・・・。moon-64-194はガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

聞いてはいけない話だったような気がする。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のRobertundumがいつものように入ってきた。見習い海賊仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

誰かこのオヤジを止めてくれ。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある中年が入ってきた。HollyPlozyはウィンクを店にいたマダムに送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、HollyPlozyはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

・・・誰か通訳してくれ。

大分夜も遅くなった頃、またStevenadvicがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。私に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

事実だとしたらかなりやばい話だ。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある貴公子が入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。この貴公子が話すことといえばいつも乙女の事だ。

これ以上は暴力的発言が多かったので省かせてもらった。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の巨漢が店に入ってきた。こう見えても金には汚い。葉巻をもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

そう言いながらHollyPlozyは恍惚の表情を浮かべた。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している男が入ってきた。サザンから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。JessicaBopは1歩もその場を動こうとしなかった。

昔はもっと素直ないい子だったのに・・・。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の貴公子が店に入ってきた。JosephTewという名前は覚えるのに一苦労だ。得意万面で初恋の話をしだした。

今夜が一段と冷えるのは深々と降り積もる夜雪のせいだけでは無いだろう。

大分夜も遅くなった頃、またHenrymibがやってきた。この前衛兵につかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

笑って許してやるだけの寛容性も必要だ。