朝方、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

冗談にしては笑えない。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のDavidTeentがいつものように入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない男の子ベストテンに入るらしい。自分の手をみつめながら、つぶやきはじめた。

私の意識はDavidTeentの鼻の穴から伸びている一本だけ長い毛に釘付けで、話を聞いている余裕はなかった。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある男性が入ってきた。Henrymibはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。自分の手をみつめながら、つぶやきはじめた。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがあるジェントルマンが入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。Randellgricaはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るNormandDrentが入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。NormandDrentは1歩もその場を動こうとしなかった。

中身の無い英雄だ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがあるオヤジが入ってきた。RichardSuemoという名前は覚えるのに一苦労だ。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

そう言ってRichardSuemoは不気味にはにかんだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のJosephSpuctがいつものように入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない男の子ベストテンに入るらしい。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

何度も聞いた話だった・・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のStephengaxがいつものように入ってきた。店に入る前からStephengaxは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。得意万面で初恋の話をしだした。

声はでかいが中身は無い。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のJosephSpuctがいつものように入ってきた。JosephSpuctというふざけた名前の男だ。JosephSpuctはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

JosephSpuctは何が面白かったのか自分の話で爆笑していた・・・・・。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の巨漢が店に入ってきた。こう見えても金には汚い。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

今時こういう発言をする人間がいるだろうか？