他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。何を思ったのかお嬢さんの話しをはじめた。

私ならとてもじゃないが、このような話、恥ずかしくて人前ではできない。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のMarydapがいつものように入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。何を思ったのかマドンナの話しをはじめた。

慰めはいらない。要はそれが言いたいのだろう。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の坊主が店に入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。Flirtmalはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

Flirtmalは終わりの無い迷宮に入り込んでしまっている。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある老人が入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

Robertsalの話よりRobertsalという名前の方が笑える。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある男が入ってきた。サザンから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

一体全体どうなってしまうと言うのか！

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく来るMarydapが入ってきた。こう見えても金には汚い。Marydapは最近の淑女がいかに腹立つかを力説しはじめた。

私は無言で酒を注いでやった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またjackjackがやってきた。二枚目は貴婦人を探しているらしく、私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

眠くなる話だった・・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある若造が入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。Robertsalは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

後半は殆ど聞いていなかった・・・・。

店も賑わいを見せる頃、割とよく来るThomasFrultが入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。ThomasFrultは私を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

隣のテーブルで１人のオバサンがThomasFrultの様子を見て笑っていた。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の紳士が店に入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。RalphGydayはいかにお嬢さんというものが素晴らしいかを主張し始めた。

周りの人間は誰もRalphGydayの言葉を聞いていなかった。