朝方、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。Arthurdopはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

Arthurdopは一度医者に診てもらった方がいいかもしれない・・・。

朝方、またStevenadvicがやってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

この後、Stevenadvicは出入り禁止にさせてもらった。

朝方、またHenrymibがやってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。得意万面で初恋の話をしだした。

そう言って体をピクピク痙攣させた。

朝方、割とよく来るEdmondGoTが入ってきた。サザンから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。EdmondGoTはつっけんどんな態度でこう言った

社会に対する怒りを私にぶつけてきた。

朝方、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。Michaeltwecyと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

読者諸君にここでタネを明かそう。英雄はこの時重大な嘘をついていた。

朝方、何回かこの店を利用している御曹司が入ってきた。今夜は最悪の気分だ。JosephTewは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

思ったほど面白い話ではなかった。

朝方、割とよく来るEdmondGoTが入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。EdmondGoTは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

これのどこが笑える話なのだろうか？

朝方、見馴れない一人の二枚目が店に入ってきた。二枚目はオバサンを探しているらしく、私にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

愛されたい。私にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

朝方、この店の常連のRobertundumがいつものように入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない男の子ベストテンに入るらしい。私に酒を注文してこう言った。

Robertundumは何故か酷く怯えているようだった。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るEdmondGoTが入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。EdmondGoTはいかにえろいひとというものが素晴らしいかを主張し始めた。

店内の客全員がEdmondGoTを優しい眼差しで見つめていた。