遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の二枚目が店に入ってきた。二枚目はチャック全開に気づいている様子もない。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

Terrycofが他の客に悪戯を働かないよう注意が必要だ。

まだ日も高いうちに、割とよく来るJosephSpuctが入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。JosephSpuctはいかに箱入り娘というものが素晴らしいかを主張し始めた。

・・・完全に正気を失っていた。

まだ日も高いうちに、割とよく来るTimothynewが入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある二枚目が入ってきた。二枚目はマドンナを探しているらしく、MichaelLoavyはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある優男が入ってきた。Ralphripが入ってくるなり店内が静まりかえった。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある坊主が入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。Charleslourfは私を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

Charleslourfの話を聞いていると私まで憂鬱になる。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある若造が入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。Richardbumはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある紳士が入ってきた。この前衛兵につかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。Michaelsibは思い出したかのようにこう言い出した。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか私にそれをぶつけてきた。

私はその時ThomasRedの殺意を確かに感じた・・・。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の男が店に入ってきた。Andrewsokというふざけた名前の男だ。Andrewsokは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

男には二度と口を開かないでもらいたい。